ハノイからサパへの行き方ガイド【2018】列車&バスを徹底解説
色鮮やかな衣装をまとった少数民族が暮らし、美しい棚田がどこまでも広がるサパ。
ハノイからの距離は約300キロとかなりありますが、高速道路や鉄道が通っているので、実はアクセスしやすい観光地です。
しかし、日本人はまだまだ行く人が少ないのが現状。いざ行こうと思っても、どうやって行ったらいいのか困りますよね。そこで、【Green Green Sapa】では、誰でも気軽にサパに行けるよう、ハノイからサパまでのアクセスを徹底解説してみました。
Contents
サパの位置とラオカイ
まず、サパの位置を確認しましょう。下のGoogleマップを見てもらうとわかるように、ハノイの北西に位置しています。ハノイからは約300キロです。
サパの街のそばには、中国との国境の街「ラオカイ」(Lao Cai)があります。
列車でサパを訪れる場合、下車駅は「ラオカイ駅」になり、そこから車で1時間ほどかけてサパへ向かいます。ハノイ駅で「サパ行」の切符は買えないのでご注意ください。
サパへの交通手段の概要を知ろう!
サパへの行き方は主に、バスと列車の2つです。高速道路ができる以前は列車で行くのが一般的でした。しかし、高速道路ができてからは、速くて安いバスで移動するのがポピュラーになりつつあります。
※他にも、自力でバイクで行く、車をチャーターして行くなどが考えられます。
安い!速い!ラクチンのバス移動
行程:【ハノイ】→バス(5~6h)→【サパ】
所要時間:5~6時間
費用:1500円程度(片道)
主なチケット購入方法:バス会社のオフィス、旅行代理店、ホテル
バスは朝発と夜発を中心に、色々な発車時間帯があり、値段も寝台列車より安いです。また、バスのメリットには「速い」「安い」だけでなく、乗り換えがないということも挙げられます。
旅気分120%!の列車移動
行程:【ハノイ駅】→夜行列車(8h)→【ラオカイ駅】→ミニバス等(1h)→【サパ】
所要時間:9~10時間
費用:2300円程度(片道)
主なチケット購入方法:駅、旅行代理店、ホテル
- 上記費用は駅で寝台車両のベッドのチケットを購入した場合。
- ソフトシートの場合、ラオカイからのバスを含め1000円以下で行くことも可能。
- 旅行会社を通して豪華車両のベッドも購入可能。
バスよりお金と時間がかかり、さらにラオカイからミニバスや路線バスへの乗り換えというひと手間もある列車旅。「いいとこないじゃない!」と思われるかもしれませんが、寝台列車という雰囲気が旅らしさを醸し出してくれます。また、バスは寝台バスとはいえ、1人分のシートはかなり小さめ。列車の方がベッドが大きくゆったりと旅することができます。
2018年現在、ハノイ発ラオカイ行きの列車は21:35 発と22:00発の2本です。列車旅は夜にハノイを出て、翌朝サパに着く流れになります。
バスでサパへ!【バスのタイプ・チケット購入・乗車方法】
それではまず、多くの人が利用するであろうバスの情報について詳しくみていきましょう。気軽にサパへ行くのであれば、乗り換えの手間がないバスがおすすめです。
どんなバスで行くの? バスのタイプ
ハノイ発サパ行きの多くのバスが写真のようなスリーピングバスです。2段ベッドが3列に並んでいます。体が大きい欧米人には少し窮屈かもしれませんが、日本人ならあまり問題ないでしょう。
バスの中にはトイレがついていることも多いです。
スリーピングタイプ以外にも、通常の座席タイプのものやちょっとリッチなリムジンタイプのものもあります。チケット購入時にどんな座席か確認するといいですね。
バス会社は多数!旧市街発か、バスターミナル発か
ハノイからサパへは色々なバス会社が運行しています。そして、大きく分けると旧市街(ツーリストエリア)発のものと、バスターミナル発のものとがあります。
旧市街発のバスはツーリスト向けのバスです。英語対応があり、旅行代理店やホテルなどでも気軽に予約できます。ホテルへのピックアップがあることも多いでしょう。
料金は数百円の違いなので、あえてローカルな雰囲気を体験してみたいという人以外は、バスターミナルから乗る必要はないでしょう。
旧市街発のバス・・・ツーリスト用、英語OK、やや値段が高い
ターミナル発のバス・・・ローカル用、英語?、やや値段が安い、ターミナルまでは路線バスなどで
旧市街発のバスを運行しているバス会社
旧市街からサパの街までダイレクトに行けるバスを運行している会社をいくつか紹介します。
サパエクスプレス・・・https://www.sapaexpress.com/en
グリーンバス・・・http://greensapabus.com/
インターバス・・・http://www.interbuslinesapa.com/
クイーンカフェ・・・http://queencafe.vn/
バスの出発時間や到着場所を一覧で知りたい人は下記サイトで確認できるのでのぞいてみてください。英語でも検索可能です。
ハノイ発→サパ着で検索してみてください。
たくさんのバス会社が出てきます。発車時刻の下にあるのが、バスの発車場所です。また、到着時刻の下にあるのはベトナム語でバスターミナルの略、VPはオフィスの略です。
※筆者はまだこのサイトから直接購入したことがありません。バスの時間を確認して、バス会社のオフィスで直接買っています。
どうやってチケット予約をするのがお得&便利?
バスチケットは、バス会社から直接買うのがもっとも安そうですが、そうとは限りません。代理店や、ときにホテルの方がバス会社より安くチケットを販売していることもあります。
目安として、片道30万ドン(約1500円)前後が一般的な価格です。
チケットの主な購入方法を紹介するので、安さにこだわる人は、色々と見比べてみてください
1.バス会社・・・①店舗 ②サイト・電話
2.旅行代理店・・・①店舗 ②サイト・電話
3.宿泊施設
4.バスターミナルの窓口(ローカルバスで行く場合)
1・バス会社
もっとも基本的な購入方法は、ハノイに到着したらバス会社オフィスに直接行き、その場で購入する方法です。集合時刻と集合場所を指定されます。ホテルへのピックアップを希望できる場合もあります。
満席になってしまうのが心配な場合は、日本から事前にバス会社に連絡し(英語)、席を予約しておきましょう。旧正月の時期に旅行を考えている人は必ず予約が必要です。
2.旅行代理店
ハノイ旧市街には本当にたくさんの旅行代理店があります。基本的に予約方法はバス会社と同じです。バス会社で直接予約するより、旅行代理店で予約した方が安いことがあります。
ベトナムでもっとも有名な旅行会社シンツーリストでも、サパ行のバスを手配してくれます。シンツーリストは、ホーチミン方面へのオープンツアーバスは自社のバスを運行していますが、サパ行バスに関しては代理店としてチケットを販売しています。
日本語で予約できる代理店はAPTトラベル、EZ VIETトラベルなどがあります。
3.宿泊施設
もっともラクで便利にチケットを購入できるのは、自分が宿泊しているホテルです。宿泊施設で予約すれば、そのホテルへのピックアップがある場合がほとんどです。また、万が一ピックアップがうまくいかなかった場合、ホテルがバス会社に対応してくれます。
4.バスターミナル窓口
ローカルバスで行く人は、バスターミナルの窓口でチケットを購入しましょう。
片道or往復?
ハノイからサパへのバスチケットは片道でも往復でも購入可能です。サパのホテルや旅行代理店でバスの手配は簡単にできるので、帰る日が決まっていないのであれば、帰りのチケットはサパで購入してもいいかもしれませんね。
また、行きは列車、帰りはバスという選択肢もあります。検討してみてください。
バスの乗車方法
いよいよ乗車についてです。
バスのチケットを買うときに、ピックアップ有りなのか無しなのか確認してください。
ピックアップがある場合、指定された時間にホテルのロビーで待っていればOK。このとき、大型バスは、旧市街に入ることができないため、ピックアップは徒歩、バイクまたはミニバスです。日によってピックアップの人数やピックアップのルートが異なるので、早く来ることも遅く来ることもあります。気長に待ちましょう。
ピックアップがないチケットの場合、指定の場所に自分で行ってください。
車内での過ごし方
大型バスに乗り込むとき、大きな荷物は預けることができます。貴重品だけ持って乗り込みましょう。でも、防寒着はお忘れなく。ブランケットはありますが、車内はかなり冷房が効いていることがあります。
そして、スリーピングバスは靴を脱いで乗るのがマナーです。袋を渡されるので、靴を脱いで中に入ってください。
乗車すると水や軽食の配布があることも。これはバスによってつかない場合もあります。
途中、休憩が入ります。休憩所には、たくさんのバスが停車しています。自分がどのバスに乗ってきたか覚えておきましょう。
サパに到着
バスの到着場所ですが、各社それぞれ到着場所が異なります。自分の乗る場所があらかじめどこに着くのか住所を確認しておき、Googleマップで調べておくとサパでの行動がしやすいです。
ハノイ夜発の場合、翌早朝(3~4時頃)着になります。「そんな時間についても困る!」と思った皆さまご安心あれ。多くのバス会社に、バスの中で6時頃まで仮眠をとれるサービスがあります。
※予約時に仮眠がとれるか確認してください。
ハノイ行きのバスについて
往復チケットを買った人は、降車した場所からバスに乗ることができます。
片道チケットしか買っていない人は、サパ発ハノイ行きのバスチケットを、サパに来たとき同様、ホテルやバス会社オフィスで購入しましょう。
ただ、このとき注意点が1つ。ハノイのどこに着くか確認しておいてください。先に紹介したバス会社は基本的に旧市街に戻ってきますが、バスの中には、バスターミナルに着くものもあります。バスターミナルから旧市街までは、路線バスやタクシーでの移動となります。
ほとんどの人がハノイでは旧市街のホテルに宿泊しているかと思います。旧市街(英語:old quarter)に到着するかどうか確かめてくださいね。
【ミーディンバスターミナル(ハノイの大きなバスターミナル)】
列車でサパへ!【チケット購入・乗車方法・ラオカイからサパへ】
多少お金や時間がかかっても、寝台列車には「旅」らしさがありますよね。バスに続いて、次は列車でサパへ行く方法をご紹介します。
寝台列車のしくみ!リーズナブルに国鉄車両orそれとも豪華車両?
ハノイ発、ラオカイ行きの列車は2018年現在、21:35 発(SP1)と22:00発(SP3)の1日2本です。サパ行きの列車はローカルの国鉄車両と、少し豪華なつくりになっている別会社(複数社)の車両が連結されています。
チケット購入方法と料金
国鉄車両(ローカル車両)
国鉄車両のチケットはハノイ駅の窓口で簡単に自分で購入できます。ハノイ駅は首都の駅と言ってもそんなに大きな駅ではありません。駅に行けばチケット窓口がすぐにわかります。迷うことはないでしょう。
事前購入もできます。
窓口では、出発日と行き先(Lao Cai ※サパ駅はありません)、乗りたい時刻(SP1またはSP3)を伝えましょう。英語でOKです。パスポート番号を要求されることもあるので、パスポート番号を控えておくかパスポートを持参するとよいです。
すると、おそらくソフトベッドの席(1コンパートメントに4名)を用意してくれます。現在、ほとんどの席がソフトベッドです。一部、ソフトシートの席(椅子席)もあるので、とにかく安い席がいい人はソフトシートを希望してもいいかもしれませんね。(以前は1コンパートメントに6名のハードベッドの席もありました。)
料金は出発日や上段・下段によって変動しますが、だいたいベッドで40万ドン(約2000円)前後です。シートだと15万ドン(約750円)くらいになり、バスよりも安く行くことができます。
【ハノイ駅】(Ga Hà Nội ※Ga=駅)
空席状況や料金は鉄道のサイトで確認できます。
国鉄公式サイト・・・https://dsvn.vn/#/
別会社の車両
別会社の車両に乗るときは、各会社や旅行代理店のオフィスやウェブサイトでチケットを購入します。だいたい30ドルくらいからのようです。
train to sapa(サパ行き列車の予約サイト)・・・https://www.traintosapa.com/
ベトナムの鉄道チケットの見方
鉄道のチケットです。ラオカイ発のチケットですが、見方はラオカイ行きも同じです。
英語表記もあるのでわかりやすいかと思いますが、寝台車両の座席の見方だけ解説しておきます。
まず、【Coach】で何号車か確認します。上のチケットは2A号車というわけです。
入口に号車番号が書いてあるので、それを確認して乗り込みます。乗務員さんが入口に立っていることも多いので、チケットを見せるとよいです。
中に入ったら、ドアの前に掲示された数字を確かめます。
この部屋には1番から4番までのベッドがあるという意味です。上の写真のチケットの【Seat】は1なので、左下のベッドになります。
となりの部屋は5番から8番の部屋です。
列車の乗り方(国鉄車両)
出発時刻の45分前から、ホームに入ることができます。改札を通って中へ入っていきましょう。
「ラオカイ行きの列車はB駅(正面入り口の反対側)から」という情報もありますが、それはちょっと古い情報。中で繋がっているので、心配せずメインの入り口から乗車しましょう。
タクシーなどで「ハノイ駅」と言うと、メインの入り口に連れてこられます。
※別会社の車両については、現在未取材
国鉄車両の車内
上の写真は、駅の窓口でチケットを購入し、乗ったときの車内です。お水のサービスなどはありませんが、清潔さなど、全く問題ありませんでした。読書灯やコンセントもあります。約2000円で快適な旅ができ、おすすめです。
※別会社の車両については、現在未取材
ラオカイ駅からサパへの行き方
夜にハノイを出た列車は、翌日の早朝ラオカイ駅に到着します。SP1は5:30、SP3は6:05着(2018年4月現在)です。
ラオカイ駅は、まだ目的地のサパではありません。ここから車で1時間ほどかけてサパへ行かなくてはならないのです。
ハノイからのツアーに参加している人はピックアップがあります。
個人でやって来た場合は①ミニバスまたは②路線バスに乗りましょう。
①ミニバス
ミニバスは5万ドンぐらいが目安です。駅の目の前にたくさんのミニバスが停車しています。ドライバーが寄って来るので、値段を確認して乗車しましょう。人数がそろうと発車します。
※実際に乗車していませんが、ホテルが決まっていればホテル付近で降ろしてくれるかもしれません。
②路線バス
路線バス乗り場が、駅を出て左前方に見えます。料金は3万ドン。
普通、ベトナムのバスは車内でチケットを買うのが一般的なのですが、バスの前に人が立っていて、その人からチケットを買いました。路線バスは時間が来ると発車します。
5:20 6:00 7:00 7:20 8:00 8:30 9:00 10:00 11:00 13:00 13:20 14:00 14:30 15:00 16:00 17:00 18:00
ハノイ21:35 発(SP1)に乗ると5:30にラオカイ駅に到着し、6:00のバスに乗ることができます。
路線バスは値段も安く、ミニバスより車内が広々としていておすすめの交通手段です。
バスはサパの街の中心、教会の前に到着します。
ハノイ行きの列車について
ラオカイ発ハノイ行の列車も1日に2本です。これもまた夜行列車で、20:55 発(SP2)と21:40発(SP4)です。帰る日が決まっているのであれば、行きの列車チケットと一緒にハノイ駅でも買うことができます。何泊するかわからない場合、先に紹介した鉄道のサイトで空き状況を確認し、当日買ってもいいかもしれません。
サパからラオカイ駅までは教会の前から発車する路線バス(3万ドン)や乗り合いバス(5万ドン程度)、タクシーなどを利用してください。行き同様1時間くらいかかります。夕方ごろになると教会前のバス乗り場に路線バスだけでなく、乗り合いバスも待機しています。
また、おそらくほとんどのホテルで乗り合いバスの手配も可能でしょう。
※路線バスですが、1番のバスと2番のバスがラオカイ行きです。1番はラオカイ駅行き、2番はラオカイバスターミナル行きのようです。2番のバスに乗った場合、ラオカイ駅は終点ではないので注意してください。
ハノイからサパへの行き方まとめ
ハノイからサパへのアクセス方法は、バスまたは列車です。
バスのポイント
- サパまでダイレクトに行ける
- 片道1500円程度と安く、時間も5~6時間と短い
- 【朝7時ごろに発車しお昼頃到着のバス】と、【夜10時ごろに発車し翌日の3時頃到着】のバスが多い
列車のポイント
- ダイレクトには行けない。ラオカイ駅で下車し、路線バスまたはミニバスに乗ってサパへ行く
- 寝台車両を利用した場合、ラオカイーサパ間のバス代含め、最低でも2000円はかかる
- 列車は往復ともに夜発、朝着の夜行列車
お金や時間のことを考えると圧倒的にバスの方がいい気がしますが、旅らしさを求めるならば列車ですよね。往復ともに同じ交通手段にする必要はありません。行きは列車で、帰りはバスで、そんな旅のプランを考えることもできます。自分に合った、交通手段を選んでくださいね。
ノイバイ空港を出て国道に出て西へ数分歩くと(空港からモタサイ使用でもいいです)
ハノイ-サパ(ラオカイ)行きのSao Việt社(事故が少ないカタギの会社です)のバス停の途中停留所が有りそこで拾えます、30~60分刻みで運賃は1050円、分かりやすい看板とデスクが在りますが必ず停車してくれる訳では無いです、自力で国道のバスを止めるのは危ない&不確実なのでその辺のモタサイのおっちゃんか立ってる現地民にチップ渡して止めて貰ったら確実です、これはハノイ市内に一旦戻らなくて良いショートカットの最短ルートになります。地図のURLは長くなるのでグーグルでノイバイ付近を出し Km 0+400 QL2 、そこがバス停です。
情報、ありがとうございます!